人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ばあちゃんの少女のころ

ばあちゃんの少女のころ_d0035397_21134245.jpg




きょうだいでうったお写真。
原爆でおばあちゃん以外の全員がなくなりました。
もちろん5ひきのわんこたちも。
お父さんもお母さんも。
おうちは爆心地から道をはさんでまん前に。
そうしたらもちろんお写真も全部が焼けてしまいました。
遠くの親戚の手元にあったのんをいただいたそうです。
わたしの血がつながった大切な大切なおにいちゃん、おねえちゃんたち。
もう、わたしのほうが、すっかり歳をおいこしてしまったけれど。

その日、おばあちゃんは18歳でした。
原爆投下直前の終戦間際の頃には、軍事工場で働いていたそう。
そうして、、、
あの瞬間から、焼けこげたかおりの街をたったひとりで。。。

おばあちゃん、足がむくむね。
なでなでしようね。
どんなかおりがいい?
おばあちゃん、もっともっと長生きしてね。
そのお時間がしんどくないように、
おむねがくるしいときは、バラのかおりで、
手がしびれるときは、オレンジのかおりで、
足首がなくなるくらいにむくむときには、カモミールのかおりで、
そぉおっとなでなでするからね。
わたしがするからね。
おばあちゃんの残りのお時間は、
うーんとしあわせじゃないと。
いつもいつも笑顔で、いっぱい笑わせてくれてありがとう。
「どぎゃんもこぎゃんもなかばってん。」な威勢のいい長崎弁は、
わたしのイチオシの"アントキの猪木"より100万倍おもしろいよ。
おばあちゃん。おばあちゃん。おばあちゃん。
さみしかったね。
つらかったね。
でも、生きてくれてありがとう。
おかんをうんでくれてありがとう。
だから、ここにわたしがいるよ。
わたし、すごいいっぱいしあわせやよ。
おばあちゃん、ありがとう。
おばあちゃん、ありがとう。



13年前の今日、阪神大震災がおこりました。
あの日のおばあちゃんのように神戸でも深いいたみを
ココロにカラダにきざんだ方がたくさんです。
どんな言葉がちょうどなのか、うまくみつけることができません。
それがみつかるまでは、
おばあちゃんが教えてくれたことばを
そのままに伝えていくことと、
そして、せいいっぱいに、
今ここにいることができるしあわせに感謝をして。
love&peace。
あたりまえの毎日はあたえられた毎日、
大切に大切に、生きていこうね。
by kobe-aroma | 2008-01-17 07:13 |     ・・長崎
<< 神の島の記憶。 〜教会下のバス停〜 伊王島にて >>